OKAZAKI LOOPS特別企画展「音をとらえる」

京都岡崎音楽祭2017 OKAZAKI LOOPSにて、企画展「音をとらえる」を開催いたします。

目に見ることができない「音」の存在を、さわったり、体感したり、また目に見える形へと変換したものなど、そこで発表される作品の形はさまざま。音楽祭で音楽を聴く……という体験は、座席に腰を据えてステージを見つめたり、スタンディングでリズムを取ったりするものが多いかもしれません。「音をとらえる」展では、あなたの身体の向きや好奇心によって、様々な音楽体験を提供します。

アート部門では、ロンドンを拠点に活躍するサウンドアーティストのスズキユウリ氏をはじめ、音楽とアートの混ざり合う側面にて挑戦的な活動をされる4名の作家の作品を展示。また、京都市立芸術大学の協力により、バシェの音響彫刻も展示・演奏されます。

エンターテインメント部門では、3社の協力によりテクノロジーと音楽の新体験を実現する作品が登場。ジェイアール京都伊勢丹をサテライト会場とし、そちらでも1-10 driveのクリエイター達によるテクノロジー作品が発表されます。あたらしい「音の展覧会」を、ぜひともご体験ください。



『Garden of Russolo』スズキユウリ 協力:Hexaproject Ltd.

ガーデン・オブ・ルッソロは、鑑賞者それぞれのインタラクションに応じてさまざまに反応し、身体的なコミュニケーションを楽しむことが出来ます。例えば、オブジェ側面のホーンに向かって発した声や音が逆さに再生されたり、ひずんで雑音のようになったり、ふつうの声が音楽のようにメロディになったり、高い位置のホーンから入った音が、低いホーンから低い音になって聞こえます。またハンドルがついているものは、ハンドルをまわす速度に応じて音の速さが変化します。誰かの声や周囲の音が、この装置を通すことで異なる音に変換されるのです。作品タイトルは、20世紀初頭のイタリアで興った前衛芸術運動「未来派」のルイジ・ルッソロからきています。ルッソロは1913年に「騒音芸術」によって、騒音による音の領域の拡張を宣言しました。それは機械化、都市化の時代という新しい時代における感受性の変化を表わすものでした。デザインもルッソロの創作した騒音楽器「イントナルモーリ」に刺激を受けています。


バシェ音響彫刻修復後の『桂フォーン』京都市立芸術大学
音響彫刻のライブスケジュールはこちらから

フランソワ・バシェ(1920-2014)とベ ルナール・バシェ(1918-2015)兄弟が1960年代から制作を行なった音の出る彫刻作品。おもに金属を素材として、音響学、物理学の原理にもとづいて考案された。「芸術+科学+一般参加」が思想的な背景としてあります。 1970年大阪万博の際に、鉄鋼館のディレクターを務めた作曲家の故武満徹の要請でフランソワ・バシェが来日し、17基の音響彫刻を制作。「桂フォーン」と「渡辺フォーン」はそのうちの2基で長年万博の倉庫で保管されていましたが、2015年、バシェのアシスタントを務めたマルティ・ルイツ氏(バルセロナ大学)と京都芸大の彫刻専攻を中心とする学生たちによって修復されました。


『Multiface-Uniformity』 國本 怜

21世紀の終わりまでに、世界中に存在する言語の半分が失われる、と言われています。言語の消失は、少数民族の文化や風俗、そこに語り継がれてきた物語や民謡の消失も意味しています。 今、どの大都市にもファストファッションやファストフードの店舗が並び、同じ品質の商品を享受できる環境が整う一方で、それは文化、中でもポップカルチャーの急速な衰退に直結しています。 それとは対照的な、その土地に由来する文化や風俗と共に奏でられる音楽。アイヌ音楽や沖縄音楽、日本古来の雅楽もその一つでしょう。ときに祭りを盛り上げ、ときに死者を弔ってきたそれらの音楽たちは、21世紀の終わりにその輪郭を留めているのでしょうか。 『Multiface-Uniformity』では、西、南、北で、いにしえの時代から歌い継がれてきた音階や言語を、骸骨たちが歌い奏でます。しかし「東」の骸骨ーーつまり”都会的な文化”によって、それらは掻き消され、画一化されていきます。本作品では、近い未来に起こりうる悲惨な”民謡・言語の消失する瞬間”を繰り返し訴えています。


『主人なきタップシューズ』杢保 順也(ripple effect)

床にぽつんと佇むタップシューズ。突然ひとりでに踊り始め、軽快なリズムを奏でます。 タップシューズはいわば打楽器であり、タップダンスはそれを人が身につけて舞うことで生み出される音楽であると同時に、身体表現でもあります。 さて、主人なきタップシューズが奏でる「何か」は果たして音楽でありえるのか? 表層のみがすくい取られ、いろんなものが自動化され、我々が芸術と向き合う態度もその例外ではなくなってきた昨今、一方で奏でる本質を問いつつも、他方で異なる要素を組み入れようとする自己批評的な作品を作ろうと思います。


『lumen』Koji Kimura ( STARRYWORKS inc. )

光と音しかない空間。 外界から遮断された合わせ鏡の部屋の中で、音楽とともに鏡の中に浮かび上がる光が無限に繰り返され、音と光の「中」に入るような感覚を体験できる作品です。


『Polyphonic Drawing』IDL(INFOBAHN)× moff

音と連動したドローイングアプリケーション。ユーザは指揮者のように仮装空間にオブジェクトを描くことで、同期した音源をコントロールし、身体/ビジュアル/サウンドが融合した新鮮な体験を得ることができます。例えば、目の前の空間に指で線を描いてみると、そこに現れるのはギターの音とグラフィカルなオブジェクト。「線を描く」ための動作が「音を奏でる」という新しい意味に拡がります。本作品が引き起こすのは、「動作」と「反応」の関係の再構築。線を描くという「動作」に対してフィードバックされる聴覚への「反応」が従来の身体感覚を書き換え、新たな体験へと刷新します。


『loopspool』1→10drive, Inc.

水の中から生命が生まれたように 音の波から生まれる様々な生命体が輝き消えていく様子を表現します。


出展作家


アート部門

スズキユウリ
八木良太(※作品詳細は後日発表致します)
國本怜
杢保 順也(ripple effect)

・京都市立芸術大学 バシェ音響彫刻修復プロジェクト

エンターテインメント部門

Koji Kimura ( STARRYWORKS inc. )
IDL(INFOBAHN)× moff
1→10drive, Inc.
(ジェイアール京都伊勢丹にて展示)

メイン会場

京都ロームシアター 1階 プロムナード(メインホール前) 6/10(土)10:00〜20:00
6/11(日)10:00〜17:00
※京都市立芸術大学の『音響彫刻』は2階ロビーにて展示。ライブスケジュールはこちらからご確認ください。



サテライト会場

ジェイアール京都伊勢丹2階・特設会場
6/7(水)~6/11(日) 10:00〜20:00

料金
無料
企画
OKAZAKI LOOPS実行委員会 松倉早星・池田航成・塩谷舞
協賛
ジェイアール京都伊勢丹
お問い合わせ先

塩谷舞(mai@milieu.ink)
日時
OKAZAKI LOOPS全体のタイムテーブルはこちらです。 メイン会場
6/10(土)10:00〜20:00
6/11(日)10:00〜17:00
音響彫刻のライブスケジュールはこちらから

サテライト会場
6/7(水)~6/11(日) 10:00〜20:00

会場
メイン会場
ロームシアター京都 1階プロムナード
(※音響彫刻はロームシアター2Fにて展示致します)
サテライト会場
ジェイアール京都伊勢丹2階:特設会場

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